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スイスのローザンヌで個展をした折、お世話になった現代音楽の作曲家ジャン・バリサ氏がアルファロメオ・スパイダーで緑溢れる郊外をドライブしてくれたことがあった。それはまるで美しい国スイスそのものであった。

ジャン・バリサ氏はスイスを代表する現代音楽の巨匠だ。背丈は190㎝はあろうか長身で一見強面であるが実に優しい人柄だった。
バリサ氏の自宅には数えきれない程のミニカーがコレクションされていた。個展の会期中にミニカーの店を案内してくれ私はその店でフォルクスワーゲン・ゴルフ(初代)を購入した。

私は学生時代、東京晴海で開催された、東京モータショーに行き車を観るのが好きだった。1960年代になりマツダのルーチェとかいすゞの117クーペといった日本車には見られなかった美しい車が街中を走るようになった。

ルーチェや117クーペはイタリアのジョルジェット・ジウジアーロのデザインによるものだった。やがて街中で見るアルファロメオ、マセラッティー、フェラリー、ランチアなど美しい車に心が魅かれていった。

エンリコ・フミア、ジョルジェット・ジウジアーロ、そして、セルジオ・ピリンファリーナらが、20世紀のカーデザインを芸術の域まで高め現代彫刻よりはるかに魅力的で車文化を創り支えてきた。
彼らが考え創り上げた車文化は21世紀も存続するだろうか。近年の車には美しさとか芸術性は微塵も感じられないのだが。
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2012.07.07 / Top↑