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美貌のバイオリニスト、諏訪根自子さんが亡くなった。92歳だった。
私が一人で最初にコンサートを聴きに行ったのは、高校二年生の秋に諏訪根自子さんのバイオリンだった。
音楽雑誌で見た諏訪根自子さんは心洗われるような清純で品格のある美しい演奏家だった。そんな諏訪さんの生の演奏が聴きたくて胸をときめかし一人密かに行ったことを思い出す。

あの頃、辻久子、巌本真理、諏訪根自子の三人が女流バイオリニストとして名をはせた。巌本真理はアメリカ人母を持つ個性豊かな美人奏者で多くのクラシックフアンを魅了した。熱狂的なフアンの一人は名古屋市の都心に巌本真理メモリアル・ホールまで創った。

辻久子さんは高校の文化祭で聴いた。今思えば、当時の生徒会役員は洒落た文化人を招いたものだと感心する。自宅を売却してまでして、名器、ストラディヴァリウスを手にしたことを聞いた。

私の父は西洋音楽が好きで、外人演奏家が来日すると、よく公会堂に聴きに連れていってくれたものだった。
チェロのピエール・フルニエ、ピアノのワルター・ギーゼキング、バイオリンのヨゼフ・シゲティー、ヤッシャ・ハイフェツなどの名演奏家の名前が今でもすらすらと出てくる。往年のクラシックフアンなら懐かし名前だ。

諏訪根自子さんも懐かしい名演奏家だ。色白で気品に満ちた清純な演奏は、同じ美人バイオリニストの諏訪内晶子や前橋汀子らとは奏法も姿も変ってきたものだ。
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2012.09.26 / Top↑