FC2ブログ
大晦日恒例の風物詩、ベートーヴェンの第九交響曲の演奏を聴いた。楽聖ベートーヴェンの苦悩に満ちた人生の最高傑作だ。
ベートーヴェンには謎の恋人がいた。四人の候補がいたという、中でも最も本命とされるアントニア・ブレターノ。彼女には大富豪の夫がいた。どうにもならない愛にベートーヴェンは絶望する。やがて苦しみを乗り越え、ピアノソナタ29番「ハンマーグラヴィーア」を作曲した。ピアノの極限を追求した難曲で、力に満ち溢れたものである。そして失恋から12年、第九交響曲「歓喜」は生まれた。

2012年も後味の悪い一年だった。民主党に行き場をうしなった国民は自民党を選んでしまた。けれども多くの国民は予想外の得票数に驚き困惑している。安倍首相は福島原発事故現場を視察した直後に原発を推進すると語った。庶民感覚では理解できない。経済が破綻しては生命は維持できないと偉い人々はいう。そうだろうか、全ては命あってこそのことではないのか。
日本は広島、長崎、福島と三度も原爆の被害をうけながら、平然と原発を受け入れられる政官財の偉い人々の感覚は異常だ。

加藤周一の名言に「けだし、政治的意味をもたない文化というもなはない。獄中のグラハムも書いていたように、文化は権力の道具であるか、権力を批判する道具であるか、どちらかしかない」。
かって、J・F・ケネディ大統領は音楽家パブロ・カザルスをホワイト・ハウスに招きチェロの演奏と話を聴いた。
カザルスは故国スペイン・カタルニアのフォークソング「鳥の歌」を弾いた。そして小鳥たちは天高く自由に舞「ピース・ピース」と、そして「音楽こそが世界を救う」と語った。
2013年は命を大切にする方向に舵が切られることを願うばかりである。
スポンサーサイト



2012.12.31 / Top↑