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偶に立ち寄る骨董店で羽永光利氏の写真集を見せてもらった。およそ七センチほどの分厚いものだ、驚いたのは戦後間もない前衛芸術家といわれた美術、文学、演劇界などの人々が殆どが網羅されていることだった。飯島耕一、東野芳明、大岡信、西脇順三郎、瀧口修造、赤瀬川源平、土方巽、池田満寿夫、田中信太郎、中西夏之、草間彌生など枚挙にいとまもない。当時、私自身も羨望の眼差しでお会いした人々も含まれていて思わず購入し魅入ってしまった。いまでは世界で評価されている日本の芸術の主流達ばかりだ。彼ら前衛芸術家を撮りまくった写真家・羽永光利氏の感性の鋭さには驚きを覚える。

夏の終わりごろだった私のブログを見つけたと卒業生からのコメントが届いていた。その卒業生は卒業式の日に私に会うことが出来なかったと謝辞を書いたカードを研究室に投函した学生だった。当時、私は雑務に追われ席を外していて、殆どの学生とは会うことが出来なかったのだが、何故か申し訳けない気持ちが残り気になっていた学生だった。拙いブログを見つけ知らせてくれたのは嬉しいものだ。
卒業生の家族から一通の喪中葉書が届いた。その教え子は私の知り合いの研究所で長く働いてくれたことがあった優秀な学生だった。先逝く教え子の知らせほど名状し難い悲しみを覚えるものだ。

11月の末に私が若い頃からいつも駄法螺なことを言い合ってきた友人で作家の出版記念会を開催した。五年前に突然に倒れリハビリをしながら書いたという著書の披露と励ます会でもあった。「小島信夫の文法」「年表作家読本・中原中也」「いま兜太は」(金子兜太)の三冊が闘病生活の中で書かれたものだ。驚くべき創作意欲と仕事量に感嘆したのだが、著書はそれだけではなかった。励ます会どころか、集まった多くの出席者には逆に大いなる勇気と励ましをもらったようなものだった。

年の瀬も迫り賀状の手書きは今年も大晦日まで続きそうです。
みなさま佳い年をお迎えください。



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2017.12.18 / Top↑