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書斎の窓に覆いかぶさる木々がゆらゆらとゆれ、小枝に小鳥たちがあつまり楽しそうにはなしていた。ガラス戸をそっと開け話しかけようとすると小鳥たちは私をみるなり一斉に飛びたっていった。自由に天空を飛び回る鳥たちが今の時世とくに羨ましく思う。新年早々に高尾山で友人と二人で写る写真が届いた。半世紀も前のことだ。私は当時文学好きな友人達と文芸サークルをつくり活動していた。写真はその時に邂逅した友人である。会は年に一回同人誌を発行していた。そこで私はダダのような詩を書いていた。今思うと恥ずかしいようにおもうけれど、青年期特有の鋭角な感性が溢れ出ているようで今でも清涼感を感じるのだ。

新宿や高円寺などの喫茶店でよく部外者の参加者をまじえて同人誌の講評会や文学論を交わした。当時は実存主義の盛んな時代でサルトルやボーヴォワールなどを語る人が多かった。一方私は当時井の頭線の東松原駅近くにあった池田満寿夫さんのアトリエに遊びに行くようになり、富岡多恵子さんや森茉莉さんら可笑しな文人に魅せられ文学により惹かれるようになった。先鋭的な才能ある人々との邂逅は私の思考に多大な影響を与えた。そのことは後年になりより強く感じるのだった。
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2021.01.26 / Top↑