FC2ブログ
ゴッホ展とカンディンスキーと青い騎士展ゴッホ展とカンディンスキーと青い騎士展を観て行きました。ほぼ同時期に名古屋市内の美術館で歴史的に重要な展覧会が開催されています。

ゴッホもカンディンスキーも20世紀美術に多大な影響を与えた巨匠です。ゴッホは貧困と苦悩に満ちた生涯でその伝説的な人生はとりわけ日本人の魂に共感するのではないでしょうか。日本ではとても人気の高い作家です。

一方カンデインスキーはモスク大学で法学を学びバウハウスの教授などを歴任し、著書も造形論、色彩論などの研究論文を多く残しており、理論的にも優れたインテルジェンスを持った作家です。20世紀芸術を具象芸術から抽象芸術へと導いてきた学者肌の作家です。勿論大戦中はナチに追われバウハウスを去るなど苦悩に満ちた生涯ではありましたが、一般的にはほとんど知られていない作家です。

ゴッホは生前作品がほとんど売れませんでしたが没後は高額で取引されています。・・・しかし現代美術家のランキング一位のジェフ・クーンズ(米)は6940万ポンド(2008年)。存命中にこんなに高額を稼ぐ芸術家は日本人の魂には共感出来るでしょうか。因みにベスト20に中国の作家が11人ランクされている時代です。

やはりゴッホのように芸術家の生涯は貧困と苦悩に満ちていないと良い作品ができないと教育されてきたように思います。芸術家も「武士は食わねど高楊枝」のように貧しても気位を高く持ち続けなければならないと。

近年日本の作家にも一億円プレーヤーが出てきました。その作家のことを日本人はあまりいいとは言いません。
けれども歴史に残るでしょう。


現存作家の作品がオークションで取引されているようになれば、ピカソやゴッホと同じように評価の対象になります。

そうなれば当然売り上げのランキングも公開されます。ゴルフの選手のように作家も売上ランキングによって評価されていく時代になっていきます。

同時期に開催されているゴッホ展とカンディンスキーと青騎士展とどちらが入場者数は多いでしょうか。両作家とも今では世界中の美術館やコレクターが作品を求めるところですが、是非この機会に両展覧会を観てみてはいかがでしょうか。

ゴッホもゴーギャンもモネもかっては前衛でした。

19世紀から20世紀へ、そして今21世紀へと時代は否応なく変革し動いています。私もかって現代美術という文脈の中で制作し前衛を歩んでいるつもりでした。しかしながら現在の新しい芸術表現を観ていると眩暈を起こしてしまいます。

尚、ゴッホ展は4月10日まで名古屋市美術館、カンディンスキーと青の騎士展は4月17日まで愛知県美術館で開催中。


スポンサーサイト
2011.03.06 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://kuniakiyamamura.blog111.fc2.com/tb.php/11-6ab09683