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その年のサイトウ・キネン・フェスティバルに職場の同僚だった作曲家の江村哲二さんの作品が発表されるというので、会場で会おうと約束した。しかし彼と会うことはなかった。約束して5日後に彼は急逝した。溢れんばかりの才能と壊れそうなほど繊細な感性の持ちぬしだった。

今夏、久しぶりにサイトウ・キネン・フェスティバルに出かけた。
それは、シュトラウスの交響詩の演奏の最中のことだった。第一バイオリンの席で江村さんが演奏しているのに気づいた。どう見ても全ておなじだった。疑うこともなく私は江村さんの演奏を最後まで聴き入った。実に楽しそうに演奏していた。あり得ないことが私の中で起こっていることに私自身驚いていたのだった。

終了して楽団員が退席するときにステージの袖に行き、ある楽団員に訊ねた。「第一バイオリンのあの席にいた奏者は誰か」と。。。7年目にして果たした彼との約束のようだった。
 サイトウ・キネン・オーケストラのメンバーは毎年少しづつ入れ替わっているようだが、斉藤秀雄の理念のもとに、国内外で活躍しているトップ・クラスのソリストたちが夏休みを利用して松本市に集まり結成されている。贅沢なメ ンバーである。団員一人一人が自信に満ち溢れ、生き生きと楽しそうに演奏しているのが特徴である。
私がステージの袖で訊ねた人はチェリストの長谷部一郎さん。

江村哲二さんのことは、先のブログ「音楽と抽象そして現代美術」にも書きました。


☆ 安倍首相が五輪招致で話した「汚染水は港湾内で完全にブロック」と語った。国民の多くは「ウソ」だと思っている。
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2013.09.08 / Top↑
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