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131019_1550~01写真は通りから見た個展会場

「美しい器ですね」と出されたコーヒー・カップに思わず呟いてしまった。端正なマスクをした店主がバウハウスの作品だと教えてくれた。シンプルで小さな空間だが店主が一家言であることを十分に感じさせる雰囲気だった。銀座の裏通りには今も昭和の銀座がある。

久しぶりの東京での個展が終わった。地元以外での発表は東京も海外も精神的、身体的、経済的な負担は同じだ。けれども、懐かしき人々との再会や、新たな人々との出逢いは全ての大変さを忘れさせ人生を豊かにしてくれる。

先年、NHKのプロフェショナルに登場したパテシェの杉野英実氏と何十年ぶりかの再会を果たした。当時、彼はフランスやスイスでの留学を終えて帰国したばかりだった。会うたびにヨーロッパの芸術・文化について笑顔一杯で語ってくれた。爽やかで優しい笑顔は今も変わらなかった。

東京在住の教え子たちも学生時代に戻ったように話しに来てくれた。・・・会期中に多くの懐かしい再会と新たな出逢いの連続だった。

銀座の安ホテルに連泊し毎日画廊に通う生活はフレッシュで刺戟的だった。銀座という街は今も昔も楽しく面白い街だ。

上京した頃は30度を超す真夏日だった。けれど一週間も経たないうちにセーターやコートが必要になった。近年の激しい気候の変動は何かおかしい。自然が人間に怒っているかのようだ。


映画監督の七里圭さんがヨ-ロッパでもっとも先鋭的と評される、25FPS国際映画祭でグランプリと審査員特別賞をダブル受賞したと、嬉しい知らせを届けてくれた。

杉野氏に再会した時に私の教え子がいた。杉野氏の門下生のもとで学んだ若手パテシェで、きっと杉野氏との出会いは一入(ひとしお)だったことだろう。

銀座8丁目の「天國」で食事をしている時にメールがはいた。センセイはヘンテコナ所で食事をしているのですねと、返信が来た。教え子は天國を何と読み理解したのだろうと。

画廊の向かいにある建築事務所の皆さんが、ワインを片手に談笑する私たちの姿に誘われて訪れてくれた。音楽が大好きだという建築家が私の作品のタイトルに音楽用語が用いられていることに、不思議な縁を感じたという。思いかけず銀座らしさを満喫した休日の夜だったと語っていた。予期せぬ客人の訪問も嬉しいものだ。

鎌倉市在住のバイオリニストの中川さと子さんがひょっこりと来廊された。しばし音楽談義に熱がはいた。(近々コンサートをされる。名曲シャコンヌでバッハの魅力に迫るという。11月10日。問い合わせは山のホール・電話0561-74ー3125)。




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2013.10.22 / Top↑
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