さくらんぼの実る頃はシャンソンの名曲だ。日本では映画「紅の豚」の挿入歌として有名になった。ジャン・バラティスト・クレマン作詞,アントワーヌ・ルナール作曲。イブモンタンやジュリエット・グレコらの持ち歌だった。

川島弘が歌うシャンソンのCDをもらった。曲名を見て早々に聴き入った。「さくらんぼの実る頃」は特に懐かしく聴き入った。ベテランのシャンソン歌手でさすがに心に沁みる歌い方だった。

学生時代に銀座七丁目に「銀巴里」という有名なシャンソン喫茶店によく通った。当時、丸山明宏(美輪明宏)や金子由香里、田中星児らが歌っていた。

また、お茶の水に「ジロー」というシャンソン喫茶店にもよく通った。そこには深緑夏代コーナーがあった。作家のなかにし礼はかってそこでアルバイトしていて遠藤周作や寺山修司、三島由紀夫らが出入りしていて刺戟を享けたという。

当時シャンソンはフランス文化を知る一つの手立てだった。
ジョルジュ・ムスタギの「私の孤独」などの名曲も繰り返し聴いたものだった。その頃日本では芦野宏や石井好子らがシャンソンを歌った。

「さくらんぼの実る頃」・・・さくらんぼの季節は短い・・・と恋(命)の儚さと生きることへの憧れをを歌っている歌だ。

当時、銀巴里に一緒に行ったフランス語の堪能だった女友達は卒業してすぐにパリ渡った。その女友達から見舞いのメールが何通か届いた。

東北地方を襲った未増有の災害がフランスにしては長時間にわたってニュースを伝えていると。海外に住む友人から安否のメールだ。

海外からみても日本が大変なことになっている。確かに連日伝えられる新聞やテレビの報道を正視するにはあまりにも忍びがたいし心砕ける。

今日の朝刊の一面に巨大な震災の残骸をバックに泣き崩れる女の子の写真が掲載されていた。なんと痛ましいことかと震災以来、暗く悲しくてたまらない日々だ。一人でも多く救出されることを祈るばかりだ。

こんな折「さくらんぼの実る頃」の歌は、人生の儚さと、生きることへの希望を見出そうとするものである。

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2011.03.14 / Top↑
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