フランスのド・ゴール大統領の政権下で文化大臣を務めていた作家のアンドレ・マルローの推薦を受け、パリ・オペラ座の天井画を描いたマルク・シャガール。
フランス生まれでもなくロシアの田舎街ヴィテブスク郊外のゲットー(ユダヤ人地区)出身の画家に何故パリの歴史的建造物の天井画を描くことを薦めたのか。そこにはナチスに対する政治への怒りと苦悩の体験という共通項があったからだといわれる。

天井画に描かれた絵は愛を主題した14人の作曲家の音楽から構成されている。ラモー、グルック、ベルリオーズ、ラヴェル、ドビュツシー、ビゼー、といったフランスの作曲家。チャイコフスキー、ストラビンスキー、ムソルグスキーといたロシアの作曲家が中心のように思えるのだが、モーッアルト、ベートーヴェン、ワグナーの曲も描かれている。

先頃、愛知県美術館で開催中のシャガール展に合わせて、パリ・オペラ座の天井画に描かれた音楽をプログラムにした「シャガール・コンサート」と銘打っためずらしいコンサートが開催された。
アンコールを含め9曲だった。楽曲ごとの楽器編成は大変だったと思うが全体がオムニバス形式でまとめられ楽しく素晴らしいコンサートだった。




シャガール展は2014年4月17日ー6月8日まで愛知県美術館で開催中。パリ・オペラ座の天井画を美術館の一室の天井に映像で再現され観ることができる。

アンドレ・マルローは第二次世界大戦中ゲシュタボに逮捕されている。マルク・シャガールもナチスの迫害を避けアメリカに亡命した。

アンドレ・マルローは1970年代に来日している。日本文化に造詣がふかい。ミロのビーナス。モナリザを日本で公開することに尽力した。

シャガール・コンサートは愛知芸術文化センターのコンサート・ホールで名古屋フイルハーモニー交響楽団が演奏。指揮は時任康文氏。名フィルを聴くのは以前名フィルのパンフレットに寄稿文を書いた時以来の鑑賞だった。僭越ながらその時に比べると遥かに素晴らしい演奏だった。

GW中にコンサートによく出かけた。60人ほどのチェロだけのアンサンブル。朗々とした響きはなかなか心地よいものであった。スズキ・メソッドのチェロ部門の人々の発表会。OB、OGも出演。中にはサイトウ・キネン・オーケストラのメンバーなど実力派の姿もあった。

クラシック・ギターの大島芳さんのコンサートもこの時期に毎年開催される。地味ながらしみじみと聴かせる素晴らしい演奏だった。アンコールも毎年「アルハンブラ宮殿の思い出」を聴かせてくれる。巨匠アンドレス・セゴビアのギターを彷彿させる思いだった。
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2014.05.02 / Top↑
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