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石塀小路

制作の合間お見てふらっと京都へ出かけた。加藤周一氏が医学生としてパリに留学した時、北フランスにあるランスのノートルダム寺院で観た「ほほ笑む天使」に文化的な強いショックを受け医学を学ぶどころではなかったとのこと、帰国して直ぐに京都・神護寺の「五大虚空蔵菩薩像」を観て日本にも西洋文化に引け劣らない高い文化があることを知り安堵したという。京都には日本人の美意識が集約された空間がある。それは日本人にとって自由になれる精神の原点のような。。。京都には学生たちと古美術研究と称してゼミ旅行でよく出かけた。また若い頃に個展をしたりコンクールやグループ展にも出品したりした思い出多き街でもある。

いし塀小路にあるカフェを久しぶりに訪ねてみた。昔と変わらぬ佇まいは嬉しかった。ヨーロッパには長い間、建物の外観も店内のテーブルの配置も変わらないことが多々ある。再訪し同じテーブル席に座り注文の品を待つ間は時間が停止しているかのようで詩的なときである。

帰路カーラジオから「皇帝」が流れ心地よく走った。坂本九が歌った「上お向いて歩こう」の元ネタはベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」の第1楽章からだといわれる。「皇帝」と作曲家自身が名付けた訳ではないが雄大でロマン溢れる旋律にいつしか「皇帝」と呼ばれるようになったようだ。


加藤周一氏は帰国後本郷で診察も続けたが、やがて「美しい日本」などを著し深く日本の美を探求した。九条の会のメンバーでもあった。

福島地裁の樋口英明裁判長の言葉はヒュ-マニティー溢れる言葉だった。大飯原発再稼働を認めない判決には少しは心救われる。上告審でも同じであってほしいと願うばかりだ。

個展は「ギャラリー16」で開催した。2012年に開廊50念を記念して「画廊50年間全記録」が発刊された。一代で半世紀に及ぶ画廊経営をしている老舗画廊は日本では貴重な存在である。名古屋の「伽藍洞ギャラリー」が50年を機に閉廊した。

コンクールは「フランス政府留学生選抜毎日美術コンクール」で当時関西地区で開催される現代美術の登竜門だった。また、グループ展は「次元展」という現代美術の展覧会で、当時京都は現代美術が盛んだった。


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2014.05.31 / Top↑
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