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池波正太郎は「男の作法」という書で年賀状について述べている。千枚近く出すわけだからそれを全部手書きというのは不可能だと。けれど一生懸命この年賀状を作りましたという誠意が大切だと、いうようなことを書いている。目下私も年賀状を書いている最中で、一人一人の顔を思い浮かべながら万年筆をはしらせている。雑念が入ると書き損じてしまいパソコンのように容易に書き直しが出来ない、数枚書く度に気合いを入れなおしながら書いている。今年も大晦日まで続きそうである。

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」という村上春樹の小説の主人公と友人4人は名古屋出身で親しみをおぼえる。バックミュージックにリストの「巡礼の年」というピアノ曲が流れる。スイス、ヴェネチア、ヴェニスの印象だという。穏やかでありながら、どこか深い哀しみを含む曲だ。
20代30代の物語のようだが、世代を超えて共感できる物語りで、終章で「すべてが時の流れに消えてしまうわけじゃないんだ」と興味深い言葉が心に残る。


今年も多くの皆さんにご訪問いただきありがとうございました。

そして新年
遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
昨年の暮れギリギリまで書き続けた年賀状は多くを残したまま、新年を迎えてしまいました。歳を重ねるごとに賀状が増えるのは嬉しいことだが、手書きの賀状はそろそろ限界とも思ったりもする。

賀状の中に例年になく時局を憂う想いと怒りを綴った文面が多く目をひいた。2016年は日本が大きく変わってしまう瀬戸際に立たされている。私たち一人一人が確りと勉強をし決断しなければならない年である。

思わぬ人からの賀状に多崎つくるのように、今年は巡礼の年にしてみるのもいいかもしれない、、、それは「すべてが時の流れに消えてしまうわけでじゃないんだ」から。
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2016.01.11 / Top↑
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