私がレコードを初めて買ったのは高校生の時だった。やがてコンサートに行くようにもなった。けれどコンサートもLPレコードも昔は高価なものだった。レコードから、やがてCDで聴く機会が多くなっていった。しかし近年になり往年の名演奏家のレコードを取り出して聴くことが度々でてきた。私が今使用しているアンプやプレーヤ、スピカーは随分昔に購入したもので、今ではもうヴィンテージものにちかい。居間でピアノと同じぐらいの空間を占領してコンパクトなCD機と比べると邪魔でしかないように思うことがある。余りにも古くなりすぎたようだ。そして新しいオーディオに買い換えようかと思ったりもした。そんな折、村上春樹氏がある著書でアンプはJBLを長年使い続けているという事を知った。だからという訳でもないのだが愛情をかければ、まだまだいけそうなきがする。それに長年私の音楽好きを支えてくれたことを思うと買い換えるのはやめることにした。それ以来LPレコードで聴く機会がめっきり多くなった。

LPレコードはジャケットのデザインが粋で美しい。またジャケットを取り出すたびに買い求めた時代の物語が甦る。当時のレコードの値段が2000円ぐらいだったから今のCDと変わらない値段だ。貧乏学生だった私には随分高価な買い物だったが、今でもこうして名曲をLP盤で聴けるのは嬉しいことだ。私が収集していたLPは弦のものが(ヴァイオリンとチェロ)多く、ティボーやシェリング、カザルスの演奏に傾倒していたのがよくわかる。ビル・エヴァンスなどモダンジャズも何枚か混じっている。真空管を通して聴く音は温かく穏やかだ。技術革新が必ずしも人間にとつて幸福ではないように思う。

三田文学の人たち
私の最初の個展の案内状を作ってくれたデザイナーが私の作品のイメージから西脇順三郎氏の詩の一節を引用してくれたことがあった。日本のシュルレアリズムの先駆的詩人の西脇順三郎氏はノーベル文学賞候補に度々あがった国際的に評価された作家だ。その西脇順三郎氏の講義を慶応で聴き影響を受けたのが戦後日本の現代美術を牽引してきた瀧口修造氏だつた。
過日、瀧口修造氏を語る会に出席した。瀧口氏は晩年画廊でお見かけしたぐらいで親しく接したことはなかったが、なんだかとても懐かしく感じるものだった。私の世代は同じ慶応出身の詩人で美術批評もされ後に三田文学の編集長をした岡田隆彦氏には薫陶を受けた。また私の兄の葬儀で自作の詩「夜空の遊園地」を詠んで、おくっていただいたことは深く記憶にきざまれている。

☆    ☆     ☆
過日カナダで頑張っている卒業生から電話がはいた、いつも電子メールだから、突然の電話には少々驚いたが、所用で一時帰国中とのことだった。早々に近くのカフェで久しぶりに再会した。
映画芸術を勉強したいと、カナダの大学に留学し卒業後も現地に留まり頑張っているから凄い。夢と希望に向かって燃えて前進する姿には私が忘れかけている大いなる力をもらうことがある。

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鳥越俊太郎氏が都知事選に出馬するという。会見を聴いたが思いは石田純一氏と同じで時代を憂う思いからのようだ。安倍政治は一握りの富裕層の為の政治であって、私たち一般庶民の為の政治ではない。私は都民ではないが、危うい安倍政治にノーを突き付けてほしいと願うばかりだ。
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2016.07.15 / Top↑
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