私には8月に印象的な二つの美術館がある。一つは愛知県名古屋市にある八月美術館。もう一つは長野県上田市にある無言館です。

八月美術館名古屋市の東部丘陵地の住宅街に洒落た円形のドームを思わせる建物がある。建築家、日比龍美氏の事務所だ。その一角に八月美術館はある。

館主の日比氏の永年に亘る絵画、彫刻、工芸のコレクションが展示されている。小空間だが独特の雰囲気はユニークな美術館である。

「・・・八月、そこに何を見るのでしょう。あなたの八月は戦争と平和を思い想うのです。美術館作品には、この直接表現は多くありません。
しかし、作品にそれを幾許かでも読み取る、永い歳月をかけたコレクションは少なからず、この思いへの底流がありました。
1945(昭和20年)年の夏。圧倒され敗退と絶望。広島と長崎への原爆。敗戦後の空と熱暑に焼け縮れたカンナの姿。咲き誇るかのような、夾竹桃の紅花。あれから幾十年を経て得た希望。八月美術館はたぶん世界最小の美術館でしょう。今も地球にある貧困病苦戦争に嘆き苦しむ人々へのおもい。それを忘れることはありません」。。。(ホームページより)。
収蔵されている主な作家。本郷新、柳原義達、浅野弥衛、津上みゆき、黒崎彰、原健、オノサト・トシノブ、小杉二郎、宮下登喜男、ベン・シャーン等。
名古屋市千種区東明町7-6-2電話052-781-5286(電話予約されるといいと思います)。

無言館毎年8月15日になると必ずどこかのテレビ局が無言館から放映する。
この美術館は第二次世界大戦で亡くなった画学生の慰霊を掲げた美術館だ。1997年に作家の窪島誠一郎氏によって開館した。作品は、自らが出征経験をもつ画家の野見山曉治氏が戦没学生の遺族を訪ね遺作を集めたものだ。
上田市の丘陵地の頂という絶景な場所にある。作品を鑑賞しながら涙し、すすり泣く声が静かな館内に響きわたる。

若い人の鑑賞者が多いのには意外であった。信州を旅して立ち寄ったのかもしれない。隣接するデッサン館のカフェで爽やかな夏の風を受けながら、人間にとって何が一番大切か。戦争、平和そして原発について考えるにもいい場所だ。

長野県上田市古安曽3462.電話0268-37-1650。入場料は設定されていないが、出口に協力金として300~500円を支払うシステムになっている。
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2012.08.01 / Top↑
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