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近年私が好きな画廊が続いて閉廊する。そして今日もまた一つの画廊が閉廊した。閉廊記念パーティーとは謳ってはいないが、閉廊パーティがおこなわれた。招待客の多くはその画廊を支えてきたコレクターたちのようだった。近年になって店じまいする画商は総じて目利きで鋭い審美眼をもっていた。そして何よりも芸術に夢と憧れをもって仕事をしてきたという。先年に閉廊したオーナーは、近年のアートには夢が持てなくなったと閉廊の理由を語った。それは近年の作品傾向の一つに軽佻浮薄で安易な制作姿勢の物(作品)が堂々と横行闊歩して展示、販売されていることへの批判でもあった。けれども、それもまた今の時代の反映でもあると、皮肉混じりにオーナーは言った。


多くの作家や名画と直に関わってきた画商からのエピソードなどを訊くのは、文献や展覧会では知ることのできない貴重なことがある。また、そこに出入りする人々は一家言の人ばかりで刺激的だ。そういう「場」が街から無くなることは、街の文化の衰退のようにも思える。
画商は後継者を育て存続させたらと思うのだが、画商はだいたい一代限りとしたものだ。オーナーが気力、体力の限界を感じれば閉める。家族やスタッフが継ぐ場合もあるようだが、画廊名は同じでも志が違うから異質なものだ。
けれども、新しくオープンする画廊もある。それは老舗の画廊のように都心ではなく、閑静な住宅街や近郊の住宅地といった意外に身近な所にあったりする。しかしそうした画廊のオーナーが自らの美術・文化の歴史や美学(哲学)を語れる日は来るのであろうか。いずれにせよ今はそういう意味では新旧交代の時期なのかもしれない。



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2013.02.04 / Top↑
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